こんにちは。高垣です。今日は風雷益について書いていこうと思います。
風雷益(ふうらいえき)は、「増えること」「益すること」を考える卦です。
しかし、ここでいう「益」は、単純に自分のお金や利益が増えるという意味だけではありません。
今回考えたいのは、少し不思議な問題です。
なぜ人は、誰かに与えることで、自分自身も豊かになることがあるのでしょうか。
普通に考えれば、与えれば減ります。
お金を渡せば、自分のお金は減ります。
時間を使えば、自分の時間は減ります。
人のために動けば、自分の労力も使います。
それなのに人生では、人を助けたり、知識を分けたり、感謝を伝えたりすることで、信頼や人間関係が豊かになっていくことがあります。
風雷益は、この「一方的に失うのではなく、循環することで全体が増えていく」という仕組みを考えるときに、とても興味深い卦です。
風雷益とは|「益する」とは何を意味するのか
益とは、利益が増えること、何かを増していくことを意味します。
ただし風雷益を、自分だけが得をする卦として読むと、この卦の面白さを十分には捉えられません。
風雷益は、上に風、下に雷があります。
雷が動きを起こし、その動きが風のように広がっていく。
私は、この姿に「一か所で生まれた良い作用が、周囲へ広がっていく」というイメージを感じます。
誰かを助ける。
知識を分ける。
励ます。
感謝する。
そうした行為は、その場だけで終わらないことがあります。
相手の気持ちが変わる。
関係が変わる。
信頼が生まれる。
そして、その変化が巡り巡って自分にも返ってくることがあります。
風雷益は、自分だけを増やすのではなく、周囲を益することで全体の豊かさを増やしていく卦として読むことができます。
なぜ与えることで豊かになれるのでしょうか
普通に考えれば、不思議な話です。
多くの人は、「まず自分が満たされてから」と考えます。
もちろん、それも大切です。
自分に余裕がなければ、人のために使えるものも少なくなります。
しかし人生を見ていると、与えることで人との関係が豊かになっていくことがあります。
人を応援する。
知識を分ける。
親切にする。
誰かの役に立つ。
その行為そのものによって、自分の財産がすぐ増えるわけではありません。
けれど、信頼が生まれることがあります。
「この人なら助けたい」と思ってもらえることがあります。
人とのつながりが深くなることもあります。
私自身、人に助けてもらうことがあります。
そんなとき、私はできるだけ「ありがとうございました」と伝えるようにしています。
助けてもらった事実そのものを返すことはできなくても、感謝を伝えることはできます。
そして「ありがとうございました」という言葉は、助けてくれた人と私の双方を少し癒してくれるように感じます。
ここに、風雷益の面白さがあります。
何かを与えたら、それと同じものが返ってくるという単純な交換ではありません。
良いものを循環させることで、最初とは違う形の「益」が生まれることがあるのです。
風雷益が示す|与えても減らないものがある
多くの人は、「得ること」が豊かさだと思っています。
もっと収入が欲しい。
もっと評価されたい。
もっと愛されたい。
もっと成功したい。
もちろん、それらは自然な願いです。
しかし風雷益は、少し違う視点を示します。
与えることで、かえって増えるものがある。
例えば知識です。
知識は、誰かに教えたからといって自分から消えるわけではありません。
むしろ説明することで、自分自身の理解が深まることがあります。
信頼も似ています。
相手を大切に扱うことで、少しずつ信頼が育ちます。
応援もそうです。
誰かを応援したからといって、必ずその人から同じだけ返してもらえるわけではありません。
しかし、人を応援する人の周囲には、応援し合える関係が生まれることがあります。
感謝も同じです。
「ありがとう」と伝えても、自分の中の感謝が減るわけではありません。
むしろ相手との間に、新しいものが生まれます。
だから風雷益は、単純な損得勘定だけでは測れません。
目先では自分の時間や労力を使っている。
しかし長い時間で見れば、信頼や関係性という別の豊かさが育っている。
ここに「失わずに増える豊かさ」があります。
風雷益は自己犠牲を勧める卦ではない
ここで重要な注意があります。
「与えれば豊かになる」と聞くと、
自分を削ってでも人に尽くしたほうがよい。
頼まれたら何でも引き受けるべきだ。
自分より他人を優先すべきだ。
という話に聞こえるかもしれません。
私はそうは考えません。
自分が壊れてしまえば、与えることそのものを続けられなくなります。
大切なのは、無理な自己犠牲ではなく、自分にあるものを無理のない範囲で循環させることです。
時間に余裕があるときに手伝う。
自分の経験を分ける。
感謝を言葉にする。
励ましを伝える。
それだけでもよいのです。
大きな善行でなくても構いません。
日常の中で、誰かの状態を少し良くする。
そこから風雷益の「益」は始まります。
風雷益の恋愛|愛情は与えるほど減るのでしょうか
風雷益を恋愛で考えると、「何をもらえるか」だけで相手を見ることから少し離れる必要があります。
もっと愛してほしい。
もっと連絡してほしい。
もっと自分を大切にしてほしい。
そう思うこと自体は自然です。
しかし、自分は相手へ何を与えているでしょうか。
安心。
言葉。
理解。
時間。
感謝。
恋愛では、どちらか一方だけが与え続ければよいわけではありません。
むしろ、お互いが少しずつ益し合える関係になっているかを見ることが大切です。
風雷益の恋愛は、「私は何を得られるか」だけではなく、「二人の間に何を増やせるか」を考える卦として読むことができます。
風雷益の仕事|知識や助けを循環させる
仕事でも風雷益の考え方は使えます。
自分の知識を独占する。
自分だけが評価されるようにする。
周囲より一歩でも得をしようとする。
短期的には、それで有利になる場面もあるでしょう。
しかし長く仕事をする中では、知識を共有したり、人を助けたりすることで信頼が育つことがあります。
もちろん、何でも無料で引き受ければよいという意味ではありません。
重要なのは、自分を壊さずに周囲の利益にもなる行動を探すことです。
自分が成長する。
周囲も成長する。
その結果としてチーム全体の力も上がる。
こうした「全体が増える形」は、風雷益らしい働き方だと思います。
風雷益の金運|お金を増やすことだけが「益」ではない
風雷益という名前から、金運の良さを連想する人もいると思います。
もちろん、「益」には増加や利益という意味があります。
しかし、だからといって「必ずお金が増える」と単純に読む必要はありません。
お金は、自分だけで抱えているときとは違う働きをすることがあります。
学びに使う。
必要な道具へ使う。
人を助けるために使う。
自分や周囲を成長させる場所へ使う。
そうすることで、別の価値へ変わることがあります。
風雷益の金運を見るなら、
「いくら入ってくるか」だけでなく、「持っている資源をどのように益へ変えているか」
という視点も必要です。
風雷益が出たとき|追い風があるなら動く
風雷益には、もう一つ重要な側面があります。
それは、成長できるときには動くことです。
環境が整っている。
協力してくれる人がいる。
新しい機会が来ている。
そういうときでも、人は不安になります。
失敗したらどうしよう。
まだ準備不足かもしれない。
もっと勉強してからにしよう。
そうして、せっかくの機会を逃すことがあります。
人生には待つ時期もあります。
しかし、進めるときまで待ち続ける必要はありません。
風雷益が出たときは、
自分だけの利益を考えるのではなく、
「この行動によって、誰がどのように良くなるのか」
を考えながら一歩進んでみる。
そういう使い方ができます。
まとめ|風雷益は豊かさを循環させる卦
風雷益は、「増えること」を表す卦です。
しかし、その増加は自分だけが多く所有することとは限りません。
知識。
信頼。
応援。
感謝。
人とのつながり。
こうしたものは、人へ渡すことで別の形の豊かさを生むことがあります。
だから私は、風雷益を、
「与えることで豊かさを循環させる卦」
として考えています。
もちろん、自分を壊してまで与える必要はありません。
まず自分の状態を見る。
そして、無理のない範囲で持っているものを循環させる。
さらに、追い風が来ているなら一歩動く。
その積み重ねによって、自分だけでなく周囲にも「益」が広がっていきます。
与えることは、必ずしも失うことではありません。
豊かさの流れを作ることでもあるのです。
もし今、「もっと得なければ」と苦しくなっているなら、一度問いかけてみてください。
私は何を受け取るかだけを考えていないだろうか。
今の自分には、誰かへ無理なく渡せるものがあるだろうか。
その問いから、風雷益の流れが始まるのかもしれません。
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